メカニカルポイントに向かって挿すのが作り方の基本


メカニカルポイントに向かって挿すのが作り方の基本

黄色い色01 アレンジメントの作り方で、最初に意識するべきポイントがあります。

それは、一点に向かって花を挿すことです。

この一点のことをメカニカルポイントなどと呼ばれます。

全ての花が、このポイントに向かって挿されることで自然な広がりのある、とてもまとまったアレンジメントが出来上がります。

ある日の仕事のアレンジメントが、この写真です。

一点に向かって花が挿さっているのが分かるでしょうか。


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このメカニカルポイントをどこに設定するかは、作りたいアレンジメントの形や用途によっても変わるのですが
一般的には器(オアシス)の中心にこのポイントがあるものと想定すればいいかと思います。

なぜ、このように一点に向かって挿していくのが基本になるのか、確かな理由はわかりません。
しかし、我々がアレンジメントを見て綺麗だと感じる時、このような挿し方になっているのは間違いありません。
人間が美しいと思う形(生け方)が基本だと、私は思います。

もうひとつ考えられるのは、まだオアシス(吸水性スポンジ)などなかった頃には、この写真のアレンジメントと同じ形の作品も花束で作っていただろうということです。
花束として手で花を握って束ねるとなると、必然的に全ての花は一点(握っている手)に向かって挿さっていく形になるのです。
この名残りが基本としてあるのかもしれません。

理由はともあれ、簡単そうで難しいのがこの基本です。実はとても奥が深いです。
私も、未だにこの基本を常に意識して仕事をしています。

例えば「一般的にはオアシスの中心にメカニカルポイントを設定すればいい」と書きましたが、
実際に花を活けてみるとそれではいけないこともあります。

花の量が多いときや、茎が太い花を使う場合は挿した茎がオアシスの中でぶつかってしまい上手に挿せません。
この場合は、ポイントをオアシスや器よりも下に設定しなくてはいけなかったりします。

また、茎が大きく曲がっていたり花首が曲がっている花を挿すときは注意が必要です。
たとえ茎の切り口部分ではポイントに向かっていたとしても肝心の花が、どこかを向いてしまうからです。
この場合は、ある程度感覚的というか、その人の個性が出てきます。

こんな理由もあって、基本の理屈はあるのだけれども作る人によって個性のある作品ができるのでしょう。
実際わたしも、同じ材料で同じアレンジメントをいくつも作るのは非常に難しいです。
同じ種類でも生の花には、それぞれ一本づつ個性があるからでしょう。

しかし、これが花を活ける(フラワーアレンジメントを作る)ことの楽しさだったりするのですが・・・


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